名古屋大学


ZL2Y8102.JPG 名大病院にはがん薬物療法を臓器横断的に担当する「化学療法部」が設置されています。化学療法部には日本臨床腫瘍学会がん薬物療法専門医5名を含む計8名の専任医師が所属しており、患者さんに科学的な根拠に基づいた質の高いがん薬物療法を安全に行うことを目的に、外来化学療法室の運営、治療レジメンの管理、院内の他科からの相談業務(コンサルテーション)、緩和ケアチームなどを担当しています。

ZL2Y8060.JPG 名大病院では平成18年に「外来化学療法室」がはじめて設置されました。外来化学療法室では化学療法部に所属する専任医師、看護師や薬剤師がチームを組んで、乳がん、大腸がんなどあらゆる種類のがんを対象に1日約30件(平成24年4月)の治療を行っています。レジメンとは抗がん薬の種類や量、投与順序をまとめた治療の計画書のことです。このようなレジメンを整備することによって、治療内容の確認がしやすくなり、不適切な治療や処方ミスを減らすことができます。名大病院では専任の薬剤師と化学療法部の医師が、各診療科の医師と相談しながらこれらのレジメンを作成しています。治療方針については、化学療法部の医師が日頃から各診療科の検討会(カンファレンス、キャンサーボード)に参加して、薬物療法のプロフェッショナルの立場から意見交換をしています。また、がん治療の早い段階とくにがん薬物療法を受けているような段階から適切な緩和ケアを行えるように、名大病院では化学療法部の医師が緩和ケアチームの中心的な役割を担っています。最後に、がん薬物療法のプロフェッショナルを目指す若い人材の養成も化学療法部の重要な役割の一つです。

 

放射線治療部門

 現在、がんの3大治療は、外科療法、薬物療法、そして放射線療法です。放射線療法は、最近の科学技術の急速な進歩により、従来では不可能とされた病変に対して、より正確に、より副作用が少なく、より効果の高いがん治療が可能になってきました。国民の2人に1人ががんにかかると言われる昨今、切らずに治す放射線療法は、体の負担が少なく、高齢者にもやさしい治療として今後ますます期待される治療法です。

 名大病院でも、臓器横断的にがん治療を担当する放射線治療部門があります。日本医学放射線学会や日本放射線腫瘍学会に認定された放射線治療専門医6名を含む7名の専任医師が科学的根拠に基づいたがん治療の一環として、質の高い放射線治療を行っています。個々のがん患者さんの治療方針については、臓器別の専門家である診療科、腫瘍内科医と放射線治療医の臓器横断的な専門家、そしてコメディカルの合同カンファレンスであるキャンサーボードにより、名大病院として最善の治療が行えるよう努めています。

 放射線治療部門では通常の放射線治療に留まらず、高精度放射線治療と呼ばれるピンポイント照射の定位放射線治療や強度変調放射線治療などの先端治療も行っております。また、早期前立腺癌に対してI125(ヨウ素125)密封小線源永久挿入療法を、子宮頚癌に対して関連病院と連携しながら多数の患者さんに腔内照射を行っております。

 放射線治療部門は、放射線治療を目指す若い人材の養成にも力を入れており、現在最先端である愛知県がんセンター中央病院と連携し、高精度放射線治療の研修を継続的に行っているだけでなく、究極の放射線治療と呼ばれる重粒子線治療の普及をさらに進めるために放射線医学総合研究所に医師を派遣し、来るべき次世代粒子線治療の人材育成にも力を注いでいます。

 

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